どきどきフェノメノン
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レビュー:
工学系専攻の大学院に通う女の子。
頭の中は、常に理論的で世俗の事にちょっと疎くていかにもエンジニアって感じの子が主人公。
様々なハプニングに対して全て理論立てて解決しようとしてしまう反面、ちょっと意味不明な行動に出てしまう女の子らしい(偏見かもしれないけど)一面もあったりする。
お酒を飲むと記憶がなくなってしまうけど、決してよってるように見えないという妙な悩みがあったりする。
この癖のせいで自分の行動をトレースして考え自分が何をしたのか、どんなハプニングが起こったのかを考え上手くまとめようと躍起になるところがちょっと面白い。
主人公の頭の中でめぐる回想というか論理回路がとてもスピーディーで面白い!
さすが森博嗣さんと言うべきか。
ずっと学内では年長者だったこともあり女王気取りだった彼女だけど、最後に自分より頭の切れる相手が現れて降伏し、自分自身の感情を素直に認めるところが可愛らしく表現されててなんだか微笑まし感じでした。
最初は「森博嗣さんってこんな本も書くんだなぁ。」って感じで読んでたけど、「森博嗣さんだから書けるのか!」というのが感想でした。
これはかなりオススメです!!
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