2007年4月12日

水冥き愁いの街―死都ヴェネツィア 龍の黙示録


篠田 真由美 / 祥伝社(2006/05)
Amazonランキング:144672位
個人的おすすめ度:

レビュー:
前作でセバスティアーノは、帰る場所も無くし怪我もあったので、龍とライラと透子と暮らす。

しかし、セバスティアーノは自らの過ちと教会が黒幕と言う疑いの真相を見極めなければならないと、思いせっかく芽生えた透子への恋心を余所にローマに行く。

そこで待ち受けていたのは、龍をなんとしても抹殺しようと考えている各団体からの執拗なまでの拷問であった。

龍の弱点をなんとしても聞き出すために彼は、自白剤を投与されたり催眠術をかけられたりと心身が憔悴し切るまで繰り返される。

しかし、一向に確信を述べない彼をヴェネチアに凄むヴァンピロに割らせようという目論見が始まる。

セバスティアーノを助けに行く透子とライラ。
ローマと戦う決意をした龍。

ヴェネチアでのますます過激になっていく戦いと、透子を中心とする恋物語が続いていきます。

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2007年4月 7日

聖なる血―竜の黙示録


篠田 真由美 / 祥伝社(2004/07)
Amazonランキング:12761位
Amazonおすすめ度:
個人的おすすめ度:
どうしよう?
感情の行方
やはり読み応えあり

レビュー:
前作から続いて結局、龍のもとで暮らす事になった柚ノ木透子。
3人の奇妙ででも穏やかな暮らしが続くかに思えた。

しかし、ヴァチカンは龍の存在そのものが問題とし龍の暗殺を画策する。
その方法は、龍と同じく人ではないものに龍を殺させると言う事だった。

聖杯という報酬を魔のものに提供し、その見返りとして龍の抹消をしてもらう手はずであった。
しかし、その計画を企てた一人であるセヴァスチャーノ修道士は、魔のものと対峙してこの計画が果たして神の御心に可能モノであるか疑問を抱き始める。

透子に説教され龍の存在に対しても様々な疑問を抱きつつ、現状の問題の解決へと踏み出していく。
エジプト古代王と龍の戦いの物語が始まります。

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2007年3月28日

龍の黙示録


篠田 真由美 / 祥伝社(2001/03)
Amazonランキング:136390位
Amazonおすすめ度:
個人的おすすめ度:
受け入れられた宗教モノ

レビュー:
柚ノ木透子が龍とライルと暮らすようになった物語。

透子は父親が莫大な借金を作って失踪し、保証人になっていた友人一家に莫大な借金を押し付け運命を変えてしまったと言う恵まれない幼少時代を持ちながら決して逃げ出すことなく、友人に借金を返済する為に必死に仕事をしている芯の強い女性。

しかし会社にバーでアルバイトしている事がばれてしまい首になってしまう。
そんな時に舞い込んできたのが龍の秘書としての仕事である。

いろいろと不穏な噂のある龍の元に面接に行くが、当の龍は秘書を募集した覚えは無いと言う。
しかし、透子を気に入りそれらしい仕事を依頼する事に。

では、透子を龍の元に働かせようとしたのは誰か?
龍との積年の因縁を持つライバルの存在。
複雑な因果関係が明らかになって行く・・・。

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2007年3月23日

唯一の神の御名―龍の黙示録


篠田 真由美 / 祥伝社(2003/05)
Amazonランキング:182461位
Amazonおすすめ度:
個人的おすすめ度:
シリーズの中では今のところ一番
2000年の記憶
このシリーズでは一番よい

レビュー:
神の子イエスの血を分け与えられ不老不死の与えられた妖魅、龍。
今は、鎌倉で作家として平穏な日々を過ごしている龍の誕生から数百年の物語。

イエスの最後を看取り途方にくれる中、アダムとイブの時代より生きるリリトという霊と出会う。
リリトは実態が無く人間の身体に憑依し続け行き続けているが、神の子より受け継いだ龍の血が目当てだった。
龍の血を得て自分も不老不死の実態ある身体を手にする事を企み龍に近づきローマ皇帝への復讐を吹き込む。

龍はそんなリリトの思惑に気づきながら主イエスを死に至らしめた無能なローマ皇帝を殺害する。
そして、リリトの弱点である心臓を抜き取りイエスの血を盗み取った妖魅を抹殺する旅に出る。

そして次に龍が現れるのは、数百年後のローマ。
リリトの気配に呼び覚まされて蘇る龍。
この時代の皇帝は聡明な人柄で人望も厚い皇帝だった。
しかし病のため床に伏せる日々が続いていた。
リリトはこの皇帝に憑依する事を狙うが、皮肉な事に龍はかつては忌み嫌い葬り去ったローマ皇帝を救う事になる。

そうして妖魅を葬り去り続けやがて東へと流れ倭の国にたどり着いたのは聖徳太子の時代。
リリトとは別の西の闇の神の使途との戦いが繰り広げられる。。。

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2006年8月25日

東日流妖異変―竜の黙示録


篠田 真由美 / 祥伝社(2002/02)
Amazonランキング:158,619位
Amazonおすすめ度:
個人的おすすめ度:
シリーズ前作を読んだ人ならば
今後が楽しみ

レビュー:
イエス・キリストに血を与えられた龍。
彼は永遠の命を与えれたが、2000年もの間、神が再び世界に降臨する事を待ち続けている。

そしてその僕のライラとひょんな理由から雇われた柚ノ木。

彼らは龍が小説家として執筆する傍らで書類の整理や事務処理、家事をこなして一見普通の人間らしい生活を送っている。

そんな時、一通の手紙が龍のもとの届いた。
その手紙を読んだ後、龍は書置きを残し忽然と姿を消してしまう。

心配したライラは、気乗りしない柚ノ木を無理やり連れて、日本にあると言われるキリストの墓に向かう。
もちろんこれは信憑性が疑われる部分はあるが、龍の手がかりを求めるためだった。

だが実は龍が向かった場所は、キリストの墓から左程遠くない集落だった。
100年に一度目覚め人々に幸運をもたらすと言われる御返り様。

龍がもらった手紙には御返り様が復活する今年、突然と姿を消してしまう友達や家族がいる。
とても神とは思えない悪を感じる旨が綴られていた。

龍は御返り様に会うため一人で向かったのだ。

いったいなぜ?
なんのために?

そして御返り様とはいったい何者なのか?
龍もまた何者なのか?

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