2007年6月 4日

ぼくの手はきみのために


市川 拓司 / 角川書店(2007/03)
Amazonランキング:63072位
Amazonおすすめ度:
個人的おすすめ度:
ちょっとワンパタ・・・。

レビュー:
「ぼくの手はきみのために」
幼馴染の聡美に幼少時代を守られて育った弱虫のひろ。
しかし聡美は突如原因不明の発作で倒れてしまう。
その発作を止める事が出来るのはひろの手。

そんな二人の見えない絆を描いた作品。

「透明な軌道」
一般的な社会集団の中で生活をする事が困難な不思議な康夫とその息子。
そんな康夫に惹かれて恋に落ちる真帆。

しかし、突如不幸な出来事が起こり安定し始めた生活が一気に狂い始める。

恋の力で徐々に大人となってく康夫の息子。
不思議な関係を描いた作品。

「黄昏の谷」
妹の子供を半ば押し付けられるように育てる事になった寛一。
決して裕福ではないけれど、黙々と仕事をして貴幸を育てていた。

そんなある日、昔、縁のあった女性から「あなたの子だ」と言われ預かったのが、初恵。
三人は質素に何気ない思い出を作り生活をしていく。

やがて貴幸と初恵は恋に落ちて結婚をする。
貴幸も大学へは進学せず寛一と同じ長屋で独立し暮らす。

やがて初恵は子供を身ごもるが不幸な事故で流産してしまう。
今までの経緯と子供が出来なかった後ろめたさで初恵は行方を晦ましてしまう・・・。

続きを読んでね♪ "ぼくの手はきみのために"

2006年2月18日

世界中が雨だったら


市川 拓司 / 新潮社(2005/06/29)
Amazonランキング:7,135位
Amazonおすすめ度:
個人的おすすめ度:
いまいち・・・
心の中から
世界中が雨だったら...


レビュー:
市川拓司さんの短編小説集です。
結構・・・いやかなり暗い人間の暗いものをテーマにした感じの話です。
市川さんの作品は恋愛ものが多いですが、この作品は綺麗な恋愛は全く無しでなんかドロドロした感じの話ばかり。

続きを読んでね♪ "世界中が雨だったら"

2006年1月22日

Separation


市川 たくじ / アルファポリス(2002/01)
Amazonランキング:5,993位
Amazonおすすめ度:
個人的おすすめ度:
作者の市川たくじです
喜怒哀楽
抗うことのできないこと

続きを読んでね♪ "Separation"

2005年11月30日

そのときは彼によろしく


市川 拓司 / 小学館(2004/03/31)
Amazonランキング:12,937位
Amazonおすすめ度:
個人的おすすめ度:
懐かしい
ノスタルジー溢れる感動作。
心温まる作品です☆

この人の話には時々現実離れした病気が多々出てくる。 さらに主人公はきまって、不器用な人間だ。 不器用ってのは、全てにおいてかな。

人付き合い・人生・恋愛において自分と言うスタイルを強く持ちすぎているがために細々とおどおどと生きているいわゆる変わり者が多い。

この本でもそう。

主人公は、今時いないくらい純情で不器用な人間。
待つことに喜びを感じ、何年もの間初恋の人を待ち続けていた。

そんな中に突然初恋の人との再開。
最初は再開であることに全く気が付かない主人公。

幼少時代に過ごした親友3人との再会まであと一人。

そんな状況の中、あきらめかけてた恋が再び始まる。

ずっと続くことを願っていた主人公達の前に事件が起こってしまう。
仲良し三人組の最後の一人が病気で危篤になっていると言う事実を知らされてしまう。

彼を見舞いひたすら回復を願う主人公達。
それでも全く回復する気配すら感じない現実。

ついに最後の選択を迫られることになってしまったヒロイン。
でもそれをするともう主人公とは会う事が出来ないかもしれない。

それでも意を決して行動に出る。
主人公もつらい状況だとわかっていながら「彼を頼むよ。」と励ます。

続きを読んでね♪ "そのときは彼によろしく"

恋愛写真―もうひとつの物語

恋愛写真―もうひとつの物語
市川 拓司 / 小学館(2003/06)
Amazonランキング:5,957位
Amazonおすすめ度:
個人的おすすめ度:
死ぬと分かっていても
静流
心の空白を知る。


典型的な美人で誰もが恋してしまう女の子。
全てがアンバランスでとても個性的(オリジナル)な不思議な女の子。

そんな二人と読んでるだけでもむず痒くなるような三角関係を続けていく。
三人とも真っ直ぐで純粋な想いで、それぞれを好きになっていくんだけど、かなり涙もんの結末・・・。

真っ直ぐにただ相手の事を好きでいる。それで全てが完結してる主人公達の強さと弱さに心引かれるものがある。

市川拓司さんの作品ってどの本も結構ストレートな愛情表現と不器用にただ真っ直ぐ相手を想うって感じの人が多いから読んでて気持ちが良いし感情移入もしやいのかも。

それにしてもこの物語のヒロインは、一般的に不幸な運命をたどるのにすごく強いし人生を楽しんでるって感じがする。
何処までも楽しんで、報われないとわかっててもその恋を心のそこから楽しんで喜んでいる。

続きを読んでね♪ "恋愛写真―もうひとつの物語"