2009年2月 7日

気をつけ、礼。


重松 清
Amazonランキング:57949位
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レビュー:
白髪のニール
ドロップは神さまの涙
マティスのビンタ
にんじん
泣くな赤鬼
気をつけ、礼。

6話からなりたつ学校の先生をモチーフにした優しい作品。
それぞれ先生視点の物語や生徒視点の物語・・・といろいろあるものの学校の先生も未熟だったり悩みを抱えていたりと、すごく現実的な感覚で描かれている。

先生だって人間。
間違えたり完璧でなかったりする。
そんな部分に現役時代は疎ましく思ってきたものの自分も歳を重ねるとともに先生の葛藤が理解できるようになったり、当時の未熟さが見えてくる。

また、教師も大きくなった生徒に教えられる昔の未熟なところや今の自分。

誰しもが何となく共感出来る思い出があると思う。
そんな昔をふっと思い出してしまう一冊。

続きを読んでね♪ "気をつけ、礼。"

2008年6月 5日

ブルーベリー


重松清
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レビュー:
18歳で上京した主人公。
1980年代を東京の大学で過し大人へとなっていった彼が今まで出会ってきた人達。

今、彼らは元気にしているのだろうか?
ちょっとした出会いと一時を過した彼らとはその後出会う事も無くみんな大人になっている今、その時の事を振り返りつつ綴られたエピソード。

続きを読んでね♪ "ブルーベリー"

2007年2月13日

きよしこ


重松 清 / 新潮社
Amazonランキング:1179位
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流したことのない涙
思い出した。
きれいな気持ちになれました

レビュー:
吃音で悩み苦しみながら育った彼の許に一通の手紙が届く。
それは、彼と同じ吃音に悩む子供を持つ親からの手紙だった。

しかし彼は手紙を返さなかった。
その代わり・・・でもないけれど、ある話を書いた。

吃音で苦しみ「思ったことをなんでも話せる友達が欲しい」そう願っていた少年の話を。

そもそも吃音とは一般的には「どもり」に近いものかもしれない。
だから難病としての認識は一般的には無く、それ故に虐めや奇異な眼差しで見られる事も度々。

したがって、吃音の子は極力話をしない、あるは、自分が苦手とする音を避けて話をする。
だからいつも自分が本当に話したい事を話せない。
友達や親にすら・・・。

そんな彼の幼少期から青年へと成長する過程を綴った話です。

続きを読んでね♪ "きよしこ"

2006年4月 4日

卒業


重松 清 / 新潮社(2004/02/20)
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家族のあたたかさを再確認
マンネリはあると思う。けれどもよい作品だと思う。
死をめぐる、それぞれの成長の物語

レビュー:
短編集みたいな感じです。
話の内容は主に「死」についてかな・・・?
人間の「死」とは何なのか?と言うヘビーな内容をテーマに「人の死」に関わる人達を主人公にして、
読者も一緒に考えると言う感じで作られていると思います。

家族に先立たれてしまった人。
親友に先立たれてしまった人。
大切な人に先立たれてしまった人。

ただ人の死がテーマなのではなく人の死について考える人間の心みたいなのがテーマになっているようで、
面白いんですけど話が重い・・・。

続きを読んでね♪ "卒業"

2006年2月 9日

その日のまえに


重松 清 / 文藝春秋(2005/08/05)
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個人的おすすめ度:
マスメディアに・・・
ずるいよ、重松さん
私の「その日」はいつ来るのかな、、、

レビュー:
病気や事故で大切な人・そうとも言えない身近な人を亡くしてしまった人のエピソードが綴られています。
小学校の頃に同級生を亡くした人や母親が病魔に侵されていることを告知された息子の話や夫を事故で亡くしてしまった教師の話などなど・・・。

続きを読んでね♪ "その日のまえに"

2006年1月31日

きみの友だち


重松 清 / 新潮社(2005/10/20)
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心に残る作品
反則技ですが・・・
大切だから友だち


レビュー:
小学校の頃に交通事故に遭って自立歩行が出来なくなってしまった主人公(?)。
回復の見込みはなく松葉杖での生活を余儀なくされてしまった。

そんな彼女と彼女を取り巻く家族やクラスメイトそして友だちとのエピソードを第三者の目からオムニバス形式で書き上げてある作品です。

続きを読んでね♪ "きみの友だち"