2007年4月24日

ロカ


中島 らも / 実業之日本社(2005/04/17)
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個人的おすすめ度:
続きが読みたい
ロックン・ローラー哀歌
さよならの集大成

レビュー:
「死ぬまで踊れ」と言う大ヒットベストセラーを手がけた作家である主人公。

主人公は、老齢で残りの人生は得るものではなく失うものと考え今後の作品活動にもさしたる興味も無い。

ただ、飲むことと最近再開したギター意外は。

彼が所持するギターは6弦と12弦のであるロカ。
ロカというのは彼が己の相棒として名付けた名前である。

彼はロカを連れて街を徘徊しては時に歌い時に飲むと言う生活を送っている。

続きを読んでね♪ "ロカ"

2007年2月17日

酒気帯び車椅子


中島 らも / 集英社
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個人的おすすめ度:
コンキチ&ナターシャの絵本ナビ
後半が急ぎ足
あんまりよくない

レビュー:
とある商社に勤めて平凡ながらも出世をし、仕事に対して真面目で妥協を許さない企業戦士の主人公。

彼が仕事帰りに時々立ち寄る飲み屋の常連に幼馴染がいる。
その幼馴染は自動車修理工場を経営しているが、趣味で妙な発明も行っている。

そしてもう一人の常連は、在日アメリカ軍兵士のガーリック。
ガーリックと言うのは彼がいつもニンニクを食べているからつけられたニックネームだ。

ガーリックはコカイン中毒でいつも金が無い。
人殺しを嫌い早く除隊して故郷に帰りたいと願っている。

そんな彼らと飲み家路に着くと8歳になったばかりの愛娘と愛妻が待っている。

そんなごくありふれた彼が抱えているプロジェクトがきっかけとなりヤクザに命を狙われ始める。

続きを読んでね♪ "酒気帯び車椅子"

2006年9月18日

寝ずの番


中島 らも / 講談社(2001/10)
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個人的おすすめ度:
ユーモア最高!!
文体と速度
うまいがしかし

レビュー:
とある落語家の大師匠が亡くなった・・・そんな話。

亡くなる直前の笑えないけど、笑い話や生前活躍していた際の逸話。
そんな話を通夜の席で弟子達がお酒を片手に話していく・・・。

そして仕舞には死人のカンカン踊りまでする始末。

そして・・・
その一番弟子が亡くなった時のエピソードが、寝ずの番?です。

このお弟子さんは実に験の悪い人で、あれこれそれにまつわるエピソードが出てくる。

続きを読んでね♪ "寝ずの番"

2006年9月14日

お父さんのバックドロップ


中島 らも / 集英社(1993/06)
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個人的おすすめ度:
父親はギリシア悲劇か喜劇か
子供向けですが・・・
大人が読むには??

レビュー:
プロレスラーの父を持つ少年。

落語家の父を持つ少年。

水産業を営む父を持つ少年。

テレビ局で働く父を持つ少年。

4つの家庭・親子関係が物語りになっています。

どれも子供みたいな父を煩わしいと感じている子供達。

だけど、大人って言っても結構子供で、ただ子供が大きくなっただけ。
そうして、父を可愛く愛しくそして尊敬出来るようになってく軌跡が描かれています。

続きを読んでね♪ "お父さんのバックドロップ"

2006年8月 7日

今夜、すべてのバーで


中島 らも / 講談社(1994/03)
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個人的おすすめ度:
怖い
泣けるけど感傷は無い
個人的には懐かしい

レビュー:
17歳から約18年間のみ続けて重度のアルコール中毒にかかってしまっている主人公。
食事もろくにとれずアルコールも仕舞には吐いてしまい、ほっておけば間違いなく死んでしまうかもしれない。

そんな主人公が黄胆の顔でふらふらの足取りで病院に向かい入院する物語。

病院には驚く程、重度の患者がいて、驚く程あっさりと亡くなってしまう人がいる。

そんな状況を眺めつつ徐々にアル中から復帰していく主人公。

でも決して酒を辞めたわけではない。
病院暮らしでただ、飲めないだけだ。

中毒に関して、アルコールに関して様々な主人公の思いや文献と共に熱く綴られている一冊です。

続きを読んでね♪ "今夜、すべてのバーで"

2006年7月28日

空のオルゴール


中島 らも / 新潮社(2005/01)
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個人的おすすめ度:
ちからの、抜け具合
つまらん
力尽きて

レビュー:
友人に勧められて読んでみました。

日本の大学で、人文科学を研究している時友。
教授の指示で、フランスに奇術師ローベル・ウーダンの研究に赴くことになる。

そこで同じ研究室の後輩、梨花に出会う。
梨花はフランスで奇術の虜になり奇術師フランソワの弟子になっている。

フランソワは奇術会で確固たる地位を築いている人間で、ローベル・ウーダンについても明るい。
フランソワにウーダンについて享受を給おうとする矢先にフランソワ氏が、殺されてしまう。

犯人はU・M・A(アンチ・マジック・アソシエイション)と名乗っており、ファンダメンタリストの人間達だった。
目的は奇術師の撲滅。

フランソワ氏及びその門下生を殺害するのが彼らの目的だった。
個性溢れる門下生と人間味溢れる殺人犯達との戦いが繰り広げられる。

ウーダンの謎と犯人との戦い。
双方が巧みに入り乱れます。

続きを読んでね♪ "空のオルゴール"