2007年11月11日

詩的私的ジャック


森 博嗣 / 講談社(1999/11)
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個人的おすすめ度:
森先生のファンとして…
理的な答えの求め方
題名がいい

レビュー:
犀川が非常勤講師として出向することになったS大で殺人事件が起こった。
学内に設置されているログハウスでの密室殺人。

相変わらず犀川は興味を抱かないが西乃園はどんどんと熱をあげて深入りして行く。

やがて捜査線上に上がってきたのが人気ロック歌手の結城稔。
被害者と面識がある上に彼の歌には現状を示唆するような歌詞があった。

果たして彼が殺人を行った犯人なのだろうか?

相変わらず楽しい西乃園と犀川のロジカルな事件の解析が行われます。

このシリーズの楽しさの一つ?でもある二人の関係も妙にストイックで自分たちを一歩引いた視線で見ているような所がちょっと面白い。

「たった今、君が突然言い出した、押しつけがましいお願いが、希望で・・・・・、僕がそれを断った、言葉では説明できない曖昧な理由・・・・、それが夢だ」

とまぁ犀川の心境もちょっといろいろ変わりつつあるのかなぁ?と思わせるフレーズだったり、また、妙に哲学的でもあったり意味深だったり・・・。

この辺まで来ると事件のトリックよりも登場人物の人生観?みたいな方が面白さを感じてしまいます。

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