2007年11月 4日

笑わない数学者


森 博嗣 / 講談社(1999/07)
Amazonランキング:24312位
Amazonおすすめ度:
個人的おすすめ度:
神のトリック
ひとつだけ解けてない謎が・・・
森作品の本質がある

レビュー:
天才数学者の天王寺翔蔵が暮らす三ツ星館。
誰とも会うことを拒み続けている彼の館で奇妙な問題があった。

正門に立てられている大きなオリオン像が忽然と消えるというのである。

この情報を聞き天王寺と姻戚関係のある片山和樹に話をつけ三ツ星館へと赴いた西之園萌絵と犀川創平。

そこで開かれたパーティで、二人の目の前で実際にオリオン像が消える。
このミステリーを必死に解こうとする萌絵。

ところがその晩、殺人事件が起こる。
誰もがアリバイがある状況。

三ツ星館の場所からして外部の犯行とも考えにくい。

オリオン像はどのようにして消されたのか?
殺人事件は誰がどのように行ったのか?

オリオン像のトリックが、「まぁそれしかないよなぁ」という感じなので、感の鋭い人は殺人のトリックにも気づいてしまうかもしれません。

そういう意味ではちょっと意外性には欠ける作品です。
ただ、このシリーズの面白いところは、その動機や犀川のトレースシーンだと思います。

いかにも理系っぽいロジカルな思考は、本作品もしっかりと楽しめます。

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