2007年7月22日

冷たい密室と博士たち


森 博嗣 / 講談社(1999/03)
Amazonランキング:50073位
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個人的おすすめ度:
意外な伏線
前作の「真賀田四季」の存在感が凄過ぎて…
Fとは違う

レビュー:
犀川助教授の友人である喜多助教授のいる研究施設へ見学に行った犀川と西之園。
極地研と呼ばれる彼らのいる施設は、大学から離れた交通の不憫な所にある。

そこでは、極地、意図的に極地の天候を擬似的に作り出し、模型を使って様々な事象をシミュレートし、研究を行う為の施設だった。

施設を一通り見学させてもらった犀川と西之園は、木熊教授の厚意で研究室での飲み会に参加する。

飲み会も一通り落ち着いてきた頃、研究生の丹羽と服部の二人がいない事が問題となる。
最初は、二人とも先に帰ったものかと考えていたが、車も存在するし二人が帰ったところを目撃した人間はいない。

みんなで二人の居場所を探し回ると、二人は別々の部屋で変わり果てた姿で発見される。

一見、密室と思える研究施設で、何時・どのようにして二人が殺害されたのか・・・?

前作の四季に関する事件があまりにも凄いので、ちょっとインパクトは少ないかもしれません。

四季とも直接的な関係もなさそうだし、嫌がる犀川に対して西之園が無理やり密室のトリックに引きずり込んでいき犀川が解決するというパターンなので、ちょっと面白みに欠けるような感はあります。

シリーズものなだけにどう様々な事象が変化していくのか・・・?と期待をしつつ次回作に期待です。

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