2007年3月23日

唯一の神の御名―龍の黙示録


篠田 真由美 / 祥伝社(2003/05)
Amazonランキング:182461位
Amazonおすすめ度:
個人的おすすめ度:
シリーズの中では今のところ一番
2000年の記憶
このシリーズでは一番よい

レビュー:
神の子イエスの血を分け与えられ不老不死の与えられた妖魅、龍。
今は、鎌倉で作家として平穏な日々を過ごしている龍の誕生から数百年の物語。

イエスの最後を看取り途方にくれる中、アダムとイブの時代より生きるリリトという霊と出会う。
リリトは実態が無く人間の身体に憑依し続け行き続けているが、神の子より受け継いだ龍の血が目当てだった。
龍の血を得て自分も不老不死の実態ある身体を手にする事を企み龍に近づきローマ皇帝への復讐を吹き込む。

龍はそんなリリトの思惑に気づきながら主イエスを死に至らしめた無能なローマ皇帝を殺害する。
そして、リリトの弱点である心臓を抜き取りイエスの血を盗み取った妖魅を抹殺する旅に出る。

そして次に龍が現れるのは、数百年後のローマ。
リリトの気配に呼び覚まされて蘇る龍。
この時代の皇帝は聡明な人柄で人望も厚い皇帝だった。
しかし病のため床に伏せる日々が続いていた。
リリトはこの皇帝に憑依する事を狙うが、皮肉な事に龍はかつては忌み嫌い葬り去ったローマ皇帝を救う事になる。

そうして妖魅を葬り去り続けやがて東へと流れ倭の国にたどり着いたのは聖徳太子の時代。
リリトとは別の西の闇の神の使途との戦いが繰り広げられる。。。

とりあえず長いです。苦笑

一つの話だったらまだ良いんですが、トータル三つのエピソードです。
しかも宗教的な話や時代背景の話が結構長かったりするので、ちょっと読み疲れてしまいました。

まぁ宗教や歴史的な話(仮にそれがフィクションであっても)が、このシリーズの面白いところかもしれませんね。

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