2006年10月26日

強運の持ち主


瀬尾 まいこ / 文芸春秋
個人的おすすめ度:

レビュー:
主人公は、社会での人付き合いに疲れ果て会社を退職した元OLの占い師。

占い師と言う職業は、自分独りで出来る仕事で、他人の話し方や表情と相談内容で簡単に大雑把な人間性が掴めてそれをもっともらしい言い回しで話すだけの簡単な仕事だと思いやっているだけ。

もちろん占い師を始めるに当たって、とある師匠に弟子入りして、運勢の算出方法を教わっているが、独立してからは自分のフィーリングに頼ってそれらしい助言をしている。

だけどこれが良く当たると評判になり、それなりに人気占い師となる。

そんな彼女のもとにちょっと悩ましい内容の占いを依頼する人達がいる。

そんな話が章立てで綴られています。

主人公が占いに悩んだときや日常の支えとして登場するのが、同棲中の彼氏。

彼はすごく平凡なキャラなんだけど、実に無邪気で純粋な意見を持っているキャラ。

そのやりとりを読んでいると、支えな事で「立場を悪くしないだろうか?」とか「誰かの気を悪くしないだろうか?」と悩んでいる事が馬鹿らしくなってしまうくらい世界は、自分が心配しているよりも自分に味方してくれているのかもしれないと思えます。

もっとも自分の強運を試す生き方は出来そうにないけれど、多少の事は気にせず大雑把にやり過ごしても良いのかな?とちょっと気が楽になる・・・そんな一冊でした。

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コメント

強運とか、人付き合いなどを仕事したいはず。

きょうフルークが文芸春秋は独立しなかった?
きょうフルークは、レビューしなかったー。
ここまでレビューー!

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