2006年9月 7日

カクレカラクリ―An Automation in Long Sleep


森 博嗣 / メディアファクトリー(2006/08)
個人的おすすめ度:

レビュー:
なんだかコカ・コーラ社とコラボしてドラマ化までするらしいです。

コラボって?と思って買ってみました。

とある工学系の大学生の二人組み。
彼らは廃校や崩れ去りそうな古き人工物を眺め写真を撮りスケッチし・・・そして、その時代の資料を調べ文献に残すのが趣味だ。

そんな彼らが密かに思いを寄せる同じ大学のヒロイン花梨。

実は、花梨の実家の近くにある工場が最近廃業した。
そこを調査したいと装い彼女に近づいた彼等。

しかし予想外に花梨の方から泊まりに来れば良いといわれた。

様々な期待を胸に一向は向かう。

そこであきらかになるのが、花梨はすごく由緒正しき家の長女でお嬢様育ちであることだった。

更に村のいざこざや120年前に作られたと言われている「カクレカラクリ」の存在。
そのカラクリが今年動くと言う噂。
カラクリの正体は財宝のありかを示していると言う噂。

単純にカラクリと天才カラクリ師に取り付かれカクレカラクリを探し続ける工学部の学生と花梨の妹とその恋人。

様々な謎を一つ一つ連想ゲームのように解いていく・・・。

そして、カラクリの正体は?
財宝の正体は?

そんなミステリーと言うより子供の冒険的チックな物語でした。

ちなみにコカ・コーラは何処で出るかと言うと、花梨の妹がいつも首から下げて飲んでいるのがコカ・コーラ。

この子は物語では、重要な位置にいるので、ちょくちょく登場する。
それに影響され周りの登場人物達もコーラを飲み始める。

とまぁその程度でした。

え?これでコラボ?

そんな気がしなくも無いですが、きっとそれでOKなんでしょう。(宣伝になれば・・・)

どうせドラマ化するならダウン・ツ・ヘヴンあたりにして欲しかったなぁ・・・と言う気がします。

この物語はすごくわかり安すぎるので、ちょっと期待はずれでした。

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