2006年8月25日

東日流妖異変―竜の黙示録


篠田 真由美 / 祥伝社(2002/02)
Amazonランキング:158,619位
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個人的おすすめ度:
シリーズ前作を読んだ人ならば
今後が楽しみ

レビュー:
イエス・キリストに血を与えられた龍。
彼は永遠の命を与えれたが、2000年もの間、神が再び世界に降臨する事を待ち続けている。

そしてその僕のライラとひょんな理由から雇われた柚ノ木。

彼らは龍が小説家として執筆する傍らで書類の整理や事務処理、家事をこなして一見普通の人間らしい生活を送っている。

そんな時、一通の手紙が龍のもとの届いた。
その手紙を読んだ後、龍は書置きを残し忽然と姿を消してしまう。

心配したライラは、気乗りしない柚ノ木を無理やり連れて、日本にあると言われるキリストの墓に向かう。
もちろんこれは信憑性が疑われる部分はあるが、龍の手がかりを求めるためだった。

だが実は龍が向かった場所は、キリストの墓から左程遠くない集落だった。
100年に一度目覚め人々に幸運をもたらすと言われる御返り様。

龍がもらった手紙には御返り様が復活する今年、突然と姿を消してしまう友達や家族がいる。
とても神とは思えない悪を感じる旨が綴られていた。

龍は御返り様に会うため一人で向かったのだ。

いったいなぜ?
なんのために?

そして御返り様とはいったい何者なのか?
龍もまた何者なのか?

神や悪霊・・・といったちょっとオカルトチックな話が満載ですが、細かに説明してくれている神々のエピソードのおかげで対した前知識がなくても楽しめます。

神や悪霊が具体化していたらきっとこんな事があるのかなぁ?なんてくだらない事も考えてしまいますが、もっと大事になっているでしょうね。笑

ここまで、オカルトチックな世界にどっぷりと浸からせてくれる本は初めてだったので、新鮮で非常に面白かったです。

ただ、ちょっと気に入らなかったのが神々のエピソードが加速的にされるなか実際のストーリーは、細かい描写のためちょっと遅く感じます。

そのギャップがなかったらもっと楽しめたかなぁ?という感じです。

続きや別のエピソードも気になりますね。

「竜の黙示録」をちょっと集めたくなりました。

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