2007年4月30日

もう一度デジャ・ヴ


村山 由佳 / 集英社(1998/02)
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永遠の恋のリフレイン
なかなか。
村山節ですね

レビュー:
陸上競技で優秀な成績を納め将来を有望されている主人公の高校生。

夏休みも近づくある日、彼は自転車事故にあい頭部に軽い打撲と大切な足に怪我を負ってしまう。

幸い選手生命に関わる程ではなかったが、それから彼に・・・いや彼の脳あるいは記憶に不思議な現象が巻き起こる。

テレビで放送された言った事もない偏狭の地。
何気なく見ていた番組から目が離せなくなった。

この場所知ってる。

デジャブ(既視感)と言うのは広く知られている現象ではあるが、彼のそれは鮮明に鮮やか過ぎるものであった。

それからと言うもの夢うつつで、見たことも無い光景・物語を目にする。

その物語の真実が解き明かされたとき、彼を取り巻く社会が全て明らかになる。

村山氏の処女作のようです。

数少ないハッピーエンドになる作品なので、読んだときちょっと驚きました。
(彼女の作品は総じて読み終えた後、いろいろ考えをめぐらせてしまうような事が多いんで。)

処女作とは言え物語に無理はなく非常にスムーズな展開で話が進みます。

ボリュームも少ないので、軽く読んでみては如何でしょう?

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