2005年11月30日

そのときは彼によろしく


市川 拓司 / 小学館(2004/03/31)
Amazonランキング:12,937位
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懐かしい
ノスタルジー溢れる感動作。
心温まる作品です☆

この人の話には時々現実離れした病気が多々出てくる。 さらに主人公はきまって、不器用な人間だ。 不器用ってのは、全てにおいてかな。

人付き合い・人生・恋愛において自分と言うスタイルを強く持ちすぎているがために細々とおどおどと生きているいわゆる変わり者が多い。

この本でもそう。

主人公は、今時いないくらい純情で不器用な人間。
待つことに喜びを感じ、何年もの間初恋の人を待ち続けていた。

そんな中に突然初恋の人との再開。
最初は再開であることに全く気が付かない主人公。

幼少時代に過ごした親友3人との再会まであと一人。

そんな状況の中、あきらめかけてた恋が再び始まる。

ずっと続くことを願っていた主人公達の前に事件が起こってしまう。
仲良し三人組の最後の一人が病気で危篤になっていると言う事実を知らされてしまう。

彼を見舞いひたすら回復を願う主人公達。
それでも全く回復する気配すら感じない現実。

ついに最後の選択を迫られることになってしまったヒロイン。
でもそれをするともう主人公とは会う事が出来ないかもしれない。

それでも意を決して行動に出る。
主人公もつらい状況だとわかっていながら「彼を頼むよ。」と励ます。

この人の作品の割りに最後はハッピーエンドで終わる。

必要以上のつらさや切なさを感じることなく、ただ感動しジ?ンと胸に響く心地良い感動が残る作品です。

私としては一番好きな本かもしれない。
かれこれ3回は読んでしまいました。

読み終わったあとのスッキリ感が一番大きいんだよね。
かなりお勧めの一冊です!!

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