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一言:
村山由佳さん独特の微妙に暗い感じの話でした。
暗いと言ったら語弊がありますね。重いです。
まだこの作品は明るくテンポも良い方かも知れませんね。
物語はとある映画界の重鎮を尊敬し、一流の音声を目指しマスメディアの世界で働く主人公の話。
主人公には高校から付き合っているピノコというあだ名の可愛い(しかもすごく良い子)彼女がいる。
主人公にとって彼女は安息の場所であった。
そんな中、撮影ロケで有名女性ジャズシンガー兼女優との出会いをする。
彼女は、勝気で貴高い女性だった。
ロケ中何故か主人公だけが彼女が弱音をはく所に出くわしてしまう。
それがきっかけで、次第に彼女のことが気になり始め二人の女性の間をフラフラしてしまう自分に対し情けなくなったり苦しんだりする。
そして、女優の彼女は実は自分が尊敬する人と不倫をしている事を知り彼女に対する気持ちが次第に高まってしまう。
そんな中、付き合っている彼女と致命的な喧嘩・・・。
悩み苦しみようやく気がつく。
自分にはピノコにいて欲しいんだと。
そんな純粋な男の恋心を描いた作品でした。
読んでて「あぁ?!わかるわかる!!」と思える心境が数々出てきて、思いっきり肩入れしながら一気に読んでしまいました。笑
かなりおすすめです!!