一言:
孤児の主人公オリバー・ツイスト。
規定の年齢に達して施設で労働しながら生活する事になる。
でも有志で引き取り手がいればそちらで奉仕することになる。
そんな生活をしていたオリバー。
彼の元にも当然のように引き取る人が現れるが、そこでの生活はひどいものだった。
オリバーは我慢が出来ず逃げ出してしまう。
彼はそのまま歩いて100km以上もあるロンドンまで旅立つ事に。
旅立ちから一週間。
ろくに食べ物も飲み物も口にしていない彼はなんとかロンドンにたどり着くも力尽きる寸前だった。
そんな彼の元に窃盗団の一員であるドジャーと出会う。
その後、オリバーを中心に様々な事件や問題が勃発して物語は展開していきます。
窃盗の手伝いをやらされたり。
強盗の手伝いをやらされたり。
かと思えば裕福な紳士の家で親切にしてもらったり。
仕舞いには窃盗団と強盗の人質になってしまったり。。。
貧富の差が激しく人々の心も荒んでいる時代。
そんな中をオリバーは不運とも幸運とも呼べるような出来事にするすると引きずり込まれていくんです。
彼の中にある「何か」が大人たちにとって魅力的なのかなぁと思うような展開です。
個人的にはそれは「純粋さ」のような気がします。
例えどんなに荒んだ時代であっても子供は「純粋さ」を失わないで欲しいものだなぁなんて思いました。
で、大人はそんな子供の手本になれる人間にならなきゃいけないなぁとも。
物語全体を通して暗い感じで淡々と話が進む印象を受けましたが、
これはこれでかなり面白い作品です。
評判を見聞きするとあまり人気が無いのが不思議でならない。。。
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