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レビュー:
ある平凡な生活を送る主人公の亘。
亘はちょっと気弱な所もあるが、ごくごく有触れた小学生だった。
そんな亘の通う学校に転校生のミツルがやってくる。
その転校生は非常に頭の回転が良く成績も優秀で、あっと言う間に皆の話題と興味を独占した。
しかし転校生はそんな事にすら興味がないかのようだった。
そんな中、亘の通う学校の近くにある建設が頓挫し鉄骨が剥き出しのまま放置されているビルで幽霊騒ぎが巻き起こる。
そのビルでの不思議な出会い。
車椅子に乗った少女。
ただ、虚空を見つめ続ける少女。
そして、この幽霊騒ぎにミツルも関与していく。
一方で亘は両親の突然の離婚を突きつけられる。
父が愛人を作って家を出てしまったのだ。
なぜ、自分だけがこんな不幸な目にあうのだろう?
悲しみと怒りに明け暮れる母を目に何も出来ない何もする事が出来ない亘。
そんな亘は前に幻界と言う不思議な世界への扉と導かれる。
導きに手を貸したのはミツル。
幻界は、現界の人間の思想が作り上げたもう一つの世界で、その世界を統べる女神はたった一つだけ望みを叶えてくれるという。
ミツルは失った妹を取り戻すため幻界へと旅に出る。
そして亘も両親の仲を家族の仲を戻すためにミツルに誘われ旅へと赴く。
ミツルと違って要領が悪く頼りない亘。
そんなワタルの不安極まりない冒険が始まる。
ハードカバー上巻は、ワタルとミツルが幻界に旅に出るまでのストーリーが殆ど。
物語の設定的な話が主で読んでてちょっとダレました・・・。苦笑
でも幻界で様々な種族と出会い不思議な街を旅して行く様は結構楽しいものがあります。
宮部みゆきさんは、本当にファンタジーが好きなんだろうなぁ?と思うよくあるゲームの世界に独自の要素を盛り込んだ世界が広がっていきます。
ボリュームのわりにちょっと楽しめる要素が少ないけど、下巻に期待して読み進める事をお勧めします。笑
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