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レビュー:
吃音で悩み苦しみながら育った彼の許に一通の手紙が届く。
それは、彼と同じ吃音に悩む子供を持つ親からの手紙だった。
しかし彼は手紙を返さなかった。
その代わり・・・でもないけれど、ある話を書いた。
吃音で苦しみ「思ったことをなんでも話せる友達が欲しい」そう願っていた少年の話を。
そもそも吃音とは一般的には「どもり」に近いものかもしれない。
だから難病としての認識は一般的には無く、それ故に虐めや奇異な眼差しで見られる事も度々。
したがって、吃音の子は極力話をしない、あるは、自分が苦手とする音を避けて話をする。
だからいつも自分が本当に話したい事を話せない。
友達や親にすら・・・。
そんな彼の幼少期から青年へと成長する過程を綴った話です。
身の回りに吃音の人がいなかったからイマイチピンっと来なかった。
けれど、この本を読んで、吃音がどのようなもので、どんな時にどんな苦労をして、日頃何を想い何を考えながら話をしたり、人とコミュニケーションをしているのか、ちょっとわかった気がする。
普通に話しが出来る事が実はとても大切だったりするのに日頃気にしないと、大切にしなかったりする。
他人に対して本当に思った事を伝える事の重要さと言うものを教えられた気がします。
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