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レビュー:
友人に勧められて読んでみました。
日本の大学で、人文科学を研究している時友。
教授の指示で、フランスに奇術師ローベル・ウーダンの研究に赴くことになる。
そこで同じ研究室の後輩、梨花に出会う。
梨花はフランスで奇術の虜になり奇術師フランソワの弟子になっている。
フランソワは奇術会で確固たる地位を築いている人間で、ローベル・ウーダンについても明るい。
フランソワにウーダンについて享受を給おうとする矢先にフランソワ氏が、殺されてしまう。
犯人はU・M・A(アンチ・マジック・アソシエイション)と名乗っており、ファンダメンタリストの人間達だった。
目的は奇術師の撲滅。
フランソワ氏及びその門下生を殺害するのが彼らの目的だった。
個性溢れる門下生と人間味溢れる殺人犯達との戦いが繰り広げられる。
ウーダンの謎と犯人との戦い。
双方が巧みに入り乱れます。
登場人物の全てがとても人間味溢れていて親しみやすい。
それでいてそれぞれが個性を主張し合いつつも上手く強調している。
そんな描写にかなり引き込まれます!!
物語としても普通であればサスペンスで暗い感じになると思うけど、
登場人物が人間味ある行動・・・例えば飲んだり遊んだり失敗したり・・・と緊張感が抜けるシーンも多々あるので、読んでても疲れずグングンと読めてしまいます。
中島氏は本当に酒を愛したんだなぁ?と、作品にも趣味思考がポンポンと出てきていて、
作者と同じ・・・いや決して遠くない視点で物語を眺める事が出来る作品です。
本はいろいろ読んできたけど、こーゆー本はちょっと珍しく感じます。
個人的には素晴らしくユニークな作家であったんだなぁと思います。
これはちょっと読んでみた方が良いですよ♪
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