森 博嗣 / 中央公論新社(2006/06)
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個人的おすすめ度:
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レビュー:
話の舞台はナ・バ・テアとスカイ・クロラの間の話です。
草薙水素は既に大尉に昇進しており小部隊を指揮している。
この基地に連れてきた数少ないメンバーの一人が、クリタ・ジンロウ。
そう。
スカイ・クロラでカンナミが入る直前にいなくなっていたキルドレ。
スカイ・クロラではクリタについては、濁し読者の想像に任せる範囲でしかなかった。
そのクリタが主人公です。
クリタは土岐野と一緒にチームを組んでおり時々、草薙水素大尉と三人でフライトする。
彼が唯一一目置く存在は草薙水素。
戦死した本庄というキルドレと関係のあった研究員で、草薙水素と幼馴染だというサガラ・アオイという研究者と関わっていく。
それは彼がキルドレだから。
そして草薙水素がキルドレだったから・・・。
草薙水素の変化とキルドレにドンっと踏み込んで、何故草薙水素が頑なまでに自殺を志願するのかについての実態に迫る作品です。
時々伝説のパイロットティーチャーも戦闘に現れ、草薙の部下達を片っ端から迎撃していく様も相変わらずです。