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レビュー:
四季博士の研究所での事件の数年後。
大学院生になっていた西之園萌絵は、かつてN大で犀川の助手をしていた国枝のもとへとちょくちょく来ており国枝の属する大学のゼミ生とも仲良くなっていた。
国枝のゼミ生である山吹が久しく連絡を取った友人宅へと遊びに行った折の出来事。
山吹は殺人事件に遭遇してしまう。
場所は山吹のいた階の一階上。
一見、ガラクタのようにも思えるもので犇く部屋へ訪れた人間達が突如現れた。
友人宅の鍵を開けて欲しいという依頼だった。
山吹の友人は管理人代理を受けており、やむ得ず山吹が代理で部屋の鍵を開けた。
そこで友人達が目にしたものは、両手を宙吊りにされ銀のナイフで腹部を刺されて息絶えていた友人の姿だった。。。
この話を聞き西之園萌絵が事件へと首を突っ込んでいく・・・。
メインは国枝のゼミ生達であって、西之園萌絵も犀川も本当にサブでしか登場しない。
そこが前シリーズのファンとしてはちょっと残念・・・かな?
また、ゼミ生達がメインとなるので犀川や四季のような明朗な理論的思考がフル活動・・・なんて事はなく、推理も右往左往する。
このシリーズまではそんな事は少なかったから同氏の作品としてはちょっと新感覚かもしれない。
事件自体も最後は、あっさり・・・と言った感じの終わり方を迎えてしまうので、この一冊で断念してしまう人もいるかもしれない。
個人的には、四季になんらかの形でつながる布石だと思ったりするのですが・・・。
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