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レビュー:
「ナ・バ・テア」「ダウン・ツ・ヘヴン」と続いてきた話がついに完結します。
草薙水素は、パイロットを退き現場指揮官としての立場で戦場に身を置き続ける。
そこに急な転属で入ってきたパイロット「函南ユーヒチ」が今回の主人公。
彼も「キルドレ」。
そんな彼に草薙は問いかける。
「永遠に終わることの無い自分達の運命を終わらせようと思ったことはないのか?」と。
「死ぬときを思い出したように自殺を図りたいと思ったことは無いのか?」と。
そんな彼に「実は函南はジンロウではないのか?」と言う疑惑(?)があがる。
ジンロウは彼が赴任するまでいたパイロットで、草薙の手によって殺された。
そう。彼もキルドレで彼が死を望んだから。
次は草薙が函南に殺してくれと願う。
「キルドレ」「戦争」それらの存在のありかたを問い驚愕の結末を迎えます。
個人的にかなりテーマが難しいと感じました。
特に明確な説明もされていない(だいたいわかったけど・・・)「キルドレ」の存在意義。
戦争・人間とは?そんな疑問が真っ直ぐに打ち込んでくる感じです。
面白いとかそういうシンプルなレベルじゃない。
読み終わったときに「う?ん・・・」と考え込んでしまう。
けれど、それは本来忘れちゃいけない気持ちなんだと思う。
個人的ですが、私はそういった想いを訴えたいのかなぁ?と思いました。
読む価値はバッチリあります!!
文章は簡単で読みやすいく(おそらく読むだけなら小学生でも可能)、
ボリュームも程々なので直ぐに読み終えられます。
森博嗣氏の真骨頂!!そんな感じの作品な気がします。
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